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「ご自由にお楽しみください」の意味について

2006年12月30日

「ここのバンドは咲いても良いですか?」
 「バンドとしては好きに楽しんでくれってことだから」
「じゃ、咲きます」
「ライヴ中に大声で歌っても良いですか」
 「バンドとしては好きに楽しんでくれってことだから…」
「じゃバラード中に歌いますね。あと逆ダイします。ギタソロ中に手ピラピラします。」
 「バンドとしては…」

それは「頭振れ」とか「拳をあげろ」とか言わない、そっちで考えて、バンドとしてノリに責任を持たない、干渉しないスタンスですって言う意味だ。ノリ方は自由、イコール好き勝手にやっていいかと言われたらそうじゃない。そこのところが「ファン側として」抜けてるんじゃないかと思う時がある。
「好きに楽しんでくれ」っていうバンドは良くあるんですけどあれって、あくまでも「バンド側は」って意味だと思うのね。「ファン側としては」っていう視点が必要だと思う。
バンド側からノリ方を強要しないことが「楽しみ方は自由」の意味だと思うので。
ファンがお互いに気持ち良く見られるようにできていればいいんだけど、「ご自由にどうぞ」が拡大解釈されてその視点が欠けてるのではなかろうか。自分が何かすることによって他の人が見てライヴが楽しめなくならないか、そこは「ご自由にどうぞ」の範囲外だと思うので。
フリや咲きが今まで当たり前だった人もいれば、アンチ咲き・フリ世代の人もいるし、逆ダイしたい人も苦手な人もいるよね。ヘドバン出来ない人だってたくさんいる。
でももしその場で今ここで逆ダイしたいんだ、咲きたいんだって思うんだったらそれを止める理由もないと思う。
ノリは自由と言っているのは、言葉じゃなくて音楽で客を操ろうというバンド側の意思だ。
逆ダイ出来ない、咲けない人が、「いつまでも出来ない」わけでも「何があっても絶対にしない」わけでもない。雰囲気のある曲に雰囲気ぶち壊しのヘンなフリを付けさせちゃうのも、厳しいことを言えばバンドが至らないから。それを操るのはどこまで言ってもバンドの力量次第だと思う。
しかし、本当に単純な理由で、いままでそうしてきたからって理由で、無理に振りをつけて雰囲気をブチ壊されることが辛い。バンドが至らないとはいえ、バンド側がいくら雰囲気を作ったところで、客側にそれを受け止められる資質がはじめから無いなら限度もあろう。バンド側の発信するものを受け止めてノリは出来るもの、受け止めて、通過して咀嚼されて、レスポンスがあって、その場の空気が発生するものだと思うんだけれど、その行為がまるで感じられないと・・・。
「自己中心的な」客の行いが、そのバンドならではの世界観を壊すっていうのが頂けない。私はね。どんなバンドであっても。「ご自由にどうぞ」である以上、嫌だからやめてくれ、とは言わない。ただ、「嫌」だと思う。
それがその曲を楽しむのに本当に必要があるのか?やらなきゃ楽しめないのか?
あと、空気読めてないファン主導の企画が苦手で苦手で…
別の、もっと振りとか逆ダイとかが歓迎されるバンドに行けばいいのにって思うし。なんで最前列だけバンドの空気を無視した振りしてるの?とかいうのがどこのバンドでも一番見てて辛いので。
自分の行いによって、他の人がそのバンドを楽しめなくなっても、それでも、このバンドで、この所作が一番自然で相応しいと思う、だから絶対に譲らない、と思うのなら、何も言えないけど…。
同じファンとして、と言うより、人として、「自分さえ良ければ」「自由だから何やってもいい」っていうのはどうかと思うよ。そんなバンドに私は行きたくないし、少なくとも自分の好きなバンドがそういう客層であって欲しく無い。バンド側だって、あそこのバンドはファンが怖いとか常連が怖くて客が付かないだとか言われたかないだろう。
それがバンドから与えられた「自由」に対するリスク。
「拳を挙げろ」「頭振れ」「前に来い」「フリ禁止」「手扇子禁止」「逆ダイ禁止」「全取り禁止」
いっそ指示して頂いたほうが上手く転がるバンドだっていくらでもあります。
バンドってのは難しいんでしょう。口に出して客を操ることすら難しいのに、そんな中で「ご自由にどうぞ」って言われて自由を与えられてるバンドの客こそが、そのバンドの表現に相応しいその場の空気をしっかり作り上げていけるということが素晴らしいのだと思う。
本当に色んなケースがあると思うのね。
世界観を作ることに対してのステレオタイプの固定観念を持つのもおかしいんだよ。人格ラヂオの、曲が終わったあとでの拍手だとか、deadmanやらSugarやらの客笑いすぎだとか、やっぱり、それはバンド側の発信したことに対する客の素直な受け止め方だと思うので、そこを「世界観を壊す」という理由で締め付けるのもヘンな話だと思うし、あれはあれでああいう空気として成り立ってるんだと思うし。そこで差が出てくるのもバンドの面白さだと思うし。
締め付ける、って意味では、逆にこういうノリで見たら迷惑かなとお互い遠慮しあってて盛り上がりに欠けてる部分もあるとは思う。
不文律のファンマナーとして「前列で暴れる人に巻き込まれて文句いう権利は無い。後ろで見てろ」「他盤目当てでノリもしないくせに前に来て冷たい目で眺めるな」ってのがある。…と私は思う。ある程度は。自由と責任のバランスを気にしすぎでノリにブレーキがかかる、というのもそれはそれでリスクなのだ。

私はバンドと客の作り上げる空気も含めてひとつのバンドだと思う。
自分が「バンドの一部である」という責任感を負担に感じながら自分に素直に楽しめばいい。

「ノリなんか自由でいいじゃない、ライヴなんか自分の好きなように楽しんだらいいじゃない」
「ただその自由はあなたの好きなバンドとその客に対する責任を伴う自由だよ」

要するに、空気読め。

Posted:藤汰ゆき(仮) : 2006年12月30日 21:07


Comment

すごく共感します。

Posted: : 2006年12月30日 22:51

これは難しい問題ですよね。

バンド側が例えそのノリを嫌がっていてもバンド側から意見したらそれもそれでラルクの手扇子談義ようにの曲解なり拡大解釈なりされておかしなことになりかねないですし。

やはり結局これは個人の意識の問題ですからね。

なので自由というのはあくまで「良識の範囲内」でのことで自由の意味をはき違えるな、とそれしか言いようがない気がします。

Posted: なお : 2006年12月31日 11:55

自分が自分が!じゃなくて、自分が楽しむためにも周囲に気を使わなきゃだめですよね。
ファンはバンドの鑑っていうように、ファンの行動一つでバンドのイメージが決まってしまうこともあるんだし。

Posted: N : 2006年12月31日 19:23

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