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喪心
2005年06月30日
どうしてFatimaが好きだったのかな。
初めの段階で思いきり拒否されてるんだ
これは全て夢絵空事
これ以上近づいてはいけない
舞台を降りたら全て嘘です、と
宣言した後で無条件の恋模様
舞台の上のあの人に
舞台の下から無条件のラブコール
だって
ここを出たらお互い、全て消えて無くなる恋だから
遠慮はいらない 好きなだけあげよう
だから「咲ける」でしょ。
だってここにいる私も幕が落ちたら消えるから
そんなバンドは初めてだったよね
嘘や偽りや
幻相手に必死の恋ゴコロ
そしてそれを勝ちとろうと客に媚びるプレイヤー
盲信とエゴイズム
そんなのもう疲れちゃったからさ
騙していること前提で
騙してたから
騙されつづけてみた
それがFatimaでありKanomaだったと思う
靜む体温のインストで
サインにSSBの歌詞をせがんだ
「これ以上こちらにふみ込んではいけない・・・」
目の前で拒絶されて
本物だと思って尚更嬉しくて
それが気持ち良かったから
好きだったんだと思う
イライラして
頭の中がFatimaだらけだ
二日経っても
三日経っても
Fatimaだらけで
ラストのことを書こうと思っても
何の言葉も出てこなくて
白紙のエディタの前で30分も考えあぐねたりして
どうして窮屈な場所から駈け出せなかったのか
どうして付けてた下着投げられなかったのかしら
どうしてDownerのあたまの上転がってあの人のところまでいけなかったのかしら
どうしてもっと愛を見せてあげられなかったのかな
どうしてもっと笑ってみせてあげられなかったのかな
そのうちに何があったのかも思い出せなくなって
少しのアルコールに溺れて 現実に疲れて眠りに落ちて
Fatimaが終わってもKanomaはKanomaのままでいてくれるんだろうか
Star Spangled Butterflyみたいな歌を書いて
拒絶しながら両手広げてくれるかしら
寂しさ、悲しさじゃない
無責任で無意味で無条件な恋心を失ってしまった空虚だ
これから一生涯、残る時間、ずっと、
ニセモノの恋心に溺れた時を思いながら
ニセモノの恋心に溺れさせてくれたあの人達のことを思いながら
それは二度と叶わない極彩色夢絵空事であることをただ悔しく思いながら
それを全て思い出にして、流されるまま現実を歩いて行くのかと
最後に、笑ってあげた。
Posted:藤汰ゆき(仮) : 2005年06月30日 23:06
Comment
まきりゅさんの書き方が凄い胸に染みました。
あたしはノリで下着も投げたし、Downerたyんの上を転がったりしたんですが、それも幕が上がってる間の虚像世界での愛のコールみたいなもので。
それに気付きながらぞの心地よさにずっと溺れていたかったです。
またKanomaさんのことですから気持ち悪いことを言いながらも拒絶しながら両手を広げてくれますよ。
Posted: 通りすがりのDowner : 2005年07月01日 06:14